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【ROSY LILY 加島氏×forest湯原 対談後編】「M&Aはやりたいことをやり続けるための選択肢の1つだと思います」ROSY LILY創業者が語る、M&Aを活用した、これからの組織の形とは

2025.01.10 m&a

前編ではブランド設立の経緯からforestとの出逢い、また加島氏が考える会社や社長の機能についてお届けしました。 後編では、加島氏がforest共に進める新しい挑戦についてお伝えします。

1人でやるか、組織として一緒にやっていくか、その判断基準は

加島:
今、私はROSY LILY内で新たなブランドラインを立ち上げようとforestの方たちと動いています。ROSY LILY以外のブランドを立ち上げることだって今後あるかもしれません。新しい会社をイチからやるより、forest内で立ち上げたほうがスケールメリットを活かせるんじゃないかという判断も出てくる。社長であることにこだわりすぎず、自由に仕事をという見方をするほうがいいのではないかと私は思うんですけどね。

湯原:
M&Aをすることで自由にできないと思っていらっしゃる方もいるのかもしれません。組織ですので、自由とはいってもペースなど調整が必要な部分はありますし、forestは上場を見据えているため、特に管理面は細かい部分もあります。ただ、forestは個人の能力が最適化されるような組織づくりを目指しているので、その方の能力を発揮して事業を一緒に伸ばしていきたいと考えているんです。

加島:
ネットの基盤を使えるようになったことで、今はフリーランスのようなミニマムなビジネスが広がっています。法人化したといっても1人社長のような状態ですと、人によっては能力レベルは課長や部長レベルということもあるんです。そもそも、大企業において新事業を作る役割を担うのは課長部長クラスの人ですから。新事業を作る能力に長けていて、社長としての能力が足りていない方は、M&Aで大きなところに入り、そこで部長的な仕事をしたほうが良いのではないかと思うんですよね。

湯原:
新事業を作るのが課長部長の役割として、社長の役割は組織作りにある。

加島:
ええ。私は社長の役割は究極の雑用係だと思っています。会社経営には、誰かに振れない小さな仕事がいろいろあるので、それらをするのが社長かなと。すべてを人に任せられるようになったら、次は利益の再分配が社長の仕事ですね。誰を雇うのか、どこに広告を出すのか、再投資が社長の役割として残る。やりたいことがあって事業を生み出したのに、社長で居続けるならこうした仕事をしなければならない。本来やりたいことと違うという方もいらっしゃるはずです。M&Aはやりたいことをやり続けるための選択肢の1つだと思います。

湯原:
「組織から個の時代」と言われているなかで、個が最大限の力を発揮できる組織を作ろうとしているのがforestなんです。

加島:
組織から個になったけれど、そんな個が寄り集まってまた組織になるということですね。イオンモールの例がイメージしやすいでしょうか。個人商店が集まってきてモールになっていますが、そこからまた弾かれて個人単位に戻ってくる。ただ、ここで大切なのは昔のような組織に戻っていくわけではないということですね。1人社長としてもやっていけるだけの力があるけれども、組織として一緒にやっていく価値や意味があるから組織に加わるのが今の時代の形であり、依存しないと生き残れない人が集まっても、それは強い組織にはなりません。

湯原:
そうですね。我々が目指しているのは、加島さんのおっしゃる「1人でやっていける人たちが、それでも集まる組織」です。ただ、じゃあ個としての力が強ければ誰でもいいのかというと、決してそういうわけではない。組織を乱してしまうのは問題ですから。

加島:
それは個の力が強いのではなく、我が強いんですよ。

湯原:
確かに。

加島:
1人でやるわけではないんですよね。ONE PIECEのルフィたちのようなイメージでしょうか。仲良しこよしなわけではないですし、戦うときにはひとりのことも多いのですが、同じ船に乗り冒険を前に進めていく仲間ではあると。

湯原:
forestの基盤を活用して、自分の能力を自由に発揮してください、という感じですね。

加島:
実際の事例ですと、革小物ブランドの方が良い例ですよね。M&A後、商品開発の部分でのみ残っているという。「事業を生み出すのは得意だけど、社長業は苦手」など、やりたくないことは人に任せて、自分が力を発揮したいところに取り組むのがいいですよ。私も資金繰りなんてやりたくないですし(笑)。

湯原:
求人も出したくないとおっしゃっていますもんね(笑)。

加島:
いやあ、出したくないですね(笑)。

加島氏の知見と経験を元に、forestをより強い組織に

湯原:
今はforestの体制整備に加島さんの知見を入れていただきつつ、M&A直後からROSY LILY内で商品開発メンバーと加島さんとで一緒に新たなブランドラインを作っていこうとしています。今後についての加島さんの想いはいかがですか?

加島:
forestでいうと、これから自社ECが増えそうなので、運営チームを作らなければならないと思っています。今はまだAmazonや楽天といったモールが中心ですからね。

湯原:
これからも知見や経験を共有いただきたいです。M&A後、仕事の仕方に変化はありますか?

加島:
こちらに合わせていただいているので、あまりないですね。感じているのは、優秀なメンバーが多いなということ。これから効率的にいろいろできるようになったら、もっと成長できるのではないかと思っています。

湯原:
心境の変化はありましたか?forest本体の基盤作りの仕事で忙しくなってらっしゃるのではないかと思うのですが。

加島:
特に変化はないですが、確かに忙しくはなっています。M&A直後は仕事量が3倍ほど増えていました。

湯原:
まだまだ一緒にやりたいことがたくさんありますので、これからもよろしくお願いいたします。ROSY LILYを誰もが知っているブランドにしたいですね。新しいブランドラインの話も、そのための一歩だと思っています。加島さんの知見を得て、forestを強い組織にしていきたいです。


いかがでしたでしょうか。


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