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【Tsuzucle 森氏 × forest 湯原 対談後編】 「リスクが分散したことで、成長のためのリスクを取りやすくなった」Tsuzucle代表が語るM&Aがもたらす新たなキャリアチャンス、今後の展望とは

2024.10.21 m&a
今回は、forestにM&Aをした株式会社Tsuzucleの代表 森氏と、forestの代表 湯原伸悟の対談を通じて、M&Aによるキャリアの広がりと、事業譲渡の裏での決断、経営者の想いをお届けします。(以下、敬称略)
前編では、M&Aの検討理由、forestを選んだ理由についてお届けしました。後編では、M&Aを経て3ヵ月経った今の心境、今後の展望について伺います。



メンバーのキャリアの幅が広がったのもM&Aをしたメリット

森:
Tsuzucleはアセットを持っているわけではなく、事業形態もいたってシンプルです。学生起業した会社ではありますが、一応それなりに労務管理をしてきたため、大きな齟齬なく手続きを進められたのかなと思います。

湯原:
EC事業者は、商品在庫など価値を図るものが明確にありますが、Tsuzucleの場合、人的資産とクライアントという財務資料に載らない要素が資産になります。財務諸表の数字だけでは価値判断ができず、主観も増えます。弊社にとってこうしたM&Aは初だったため、この無形資産の価値を図るところに難しさを感じていましたが、判断材料となる情報を求めればすぐに提示していただけたので助かりました。

森:
案件のランク分け、担当、社員のケイパビリティ、売上を管理していたため、現状把握をするのは容易でした。グループインして3ヵ月、さらに精度を上げているところです。

湯原:
3ヵ月経ってみてのご感想はいかがですか?

森:
月1回の役員会を通さないと子会社の意思決定ができないといったこともなく、スピード感を持って事業成長を目指せる状況にあると感じています。想定していたシナジーはすでに出始めていますし、していないシナジーがあることもわかり始めました。事業会社であるTsuzucleがグループインすることで、アプローチしやすくなった側面もあるのではないかなと。

湯原:
foerstとTsuzucleはちょうど一世代違っています。1世代が変わると価値観や背景、考え方が変わり、そうした人同士が目標を1つにし、融合することで、新しいものが生まれると期待しているんです。実際に、forestが強みとするECモール・ブランド運営の知見と、Tsuzucleの強みとするSNS・デジタルマーケティングおよびShopifyの知見は、被らずも補完しあう領域であり、なかなかここまで一緒にやっていくことに期待できる会社はないため、これからが非常に楽しみです。お互いの事業を相互に成長させていきたく、もっと建設的な意見を言い合えるようになりたいと思っています。何かあればどんどん言ってきていただきたいなと。

森:
M&Aは将来資産を算定してレバレッジをかけることだと言われますが、Tsuzucleという会社はもちろん、メンバーのキャリアにもレバレッジがかかるようになったのは大きいなと思っています。社員個人のキャリアの選択肢がTsuzucleだけではなくforestにも広がったため、挑戦できることの幅が広がったなと。

湯原:
M&Aを検討するにあたり、既存メンバーとのハレーションを気にされていましたが、そこに関してはいかがでしたか?

森:
M&A要因での離職はないですね。Tsuzucleは新卒社員が多いため、風土が変わりすぎると抵抗感が強く出るのではないかという懸念があったんです。組織風土やフィロソフィーに共通している点があったうえ、メンバーの特性も近く、まったく違う正義がぶつかり合うということがなかったのは幸いでした。今後、採用にも力を入れていくなかでも、グループインしたメリットを活かしたいところですね。

湯原:
そうですね。そこはforestも同じです。ポテンシャルはあるのに残念ながらforestには合わないという求職者のなかには、Tsuzucleなら合うという人もいらっしゃる。採用のきっかけとなる入口が増えたと感じています。

真剣に事業を伸ばそうと思ってくれる会社だと感じ、forestとの契約を決断

湯原:
あらためて、M&Aをして良かったこと、今後の展望について伺いたいです。

森:
良い意味でリスクを取れるようになったと感じています。オーナー会社だった時代は、成長に対する投資を考える際、どうしてもリスクについて考える部分が大きかったんですね。投資家を入れずに経営してきた企業だったため、成長に対して外部から強制されることがなかったということもありまして。

人を採用しないといけない事業モデルなので、リスクを取って先行投資できる意思決定ができるようになったのは大きいです。今は10人規模で、まだまだ混沌としているフェーズ。キャリアの可能性を広げたい方にとっては、1番おもしろいフェーズだと思うので、関心を持ってくださった方はぜひ問い合わせていただきたいです。

今後についてですが、足元を固め終わったら、貪欲に成長し続けたいですね。1つのゴールは一緒にIPOを迎えることかなと。これまでも新規事業の構想を山ほど練ってきたのですが、リソース問題や既存事業とのシナジー問題でその多くを捨ててきたんです。今後は、forestと一緒に考えることで確実に実現の可能性が増えるだろうと期待しています。

若い起業家やブランドオーナーは、M&Aを1つの区切りと認識して、個人資産を得る手段だと考えている方もいると思いますが、個人的にはもったいないなと思いますね。私はM&A後も一緒に成長を目指し、吸収できる知見やスキルをすべて吸収するくらいの気持ちで取り組んでいます。メンバーのキャリアの幅が広がったように、起業家のキャリアの幅を広げられるのもM&Aのメリットだと感じています。

湯原:
TsuzucleはM&Aをしなくても成長するポテンシャルのある会社だと思っています。本業に集中して伸ばせる環境を整える縁の下の力持ちがforestの役目ですから、何か必要なリソースがあれば遠慮なく教えてください。いい意味で遠慮のない関係性を築いていけたらと思っています。人材の行き来ももっと増やしていきましょう。

森:
ぜひ。これからもよろしくお願いいたします!


いかがでしたでしょうか。



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