【CAMP GREEB濱浦氏インタビュー後編】「売主にとっても学びを得られる最高の経験になる。」CAMP CREEB創業者が語るforestのブランド成長アプローチ、そしてブランド譲渡が自身の人生にもたらしたインパクトとは
forestへのブランド譲渡の裏には、どのようなやり取りや決断、ブランドオーナーの想いがあるのでしょうか。今回は、2022年4月28日に成立した株式会社ヒラケドアおよび自社ブランドCAMP GREEBのM&Aについて、同社の創業者である濱浦賢治氏と、CAMP GREEBの運営に携わるforestの村上慧悟の対談をお届けします。(以下、敬称略)
前編ではブランド設立の経緯からforestへのブランド譲渡に至ったリアルな経緯についてお届けしました。 後編ではブランド譲渡後、濱浦氏とforestがタッグとなってどのような事業成長を図ったのか、またM&Aを通じた濱浦氏自身の生活の変化や次の挑戦についてお伝えします。
【CAMP GREEB濱浦氏インタビュー前編】「M&Aは人生のターニングポイント」副業での創業からforestへのブランド譲渡までのリアル
forest株式会社が、キャンプ用品ブランドCAMP GREEBを展開する株式会社ヒラケドアの株式を取得
譲渡して実感した、組織でブランド運営をする強み
CAMP GREEBでもforestのブランド運営チームでブランド成長に取り組みました。具体的には、経営管理の高度化による原価やマーケティングコストの最適化、チャネルの拡大、CRM強化、新商品開発などを並行して実施しブランド成長を実現しました。チャネル拡大についてはデジタルのみならず、アウトドア用品店などオフラインの販路開拓にも力を入れています。
濱浦さんには、ブランド譲渡後も商品開発で協業頂いています。こちらは譲渡前後で取り組みに変化はありましたか?
ただ、譲渡後第1弾、第2弾の商品開発にはプレッシャーもありましたね。いつも以上にリサーチをし、これなら勝てるといえる高い確度で提案できたかなと。狙った通り売上が立って安心しました。
引き継いだブランドを“育てる”forest流ブランドマネジメント業務のリアル
運営もすべて引継ぎし、仕入れやサプライチェーン、マーケティング、カスタマーサポート、新商品開発など手を動かしながらキャッチアップしていきましたね。
事業計画策定に関しては、前職で経験のあるコンサルタントや事業会社の部長職のような肌感がありました。一方で小売業ならではのキャッシュフローの重要さは、ここまで精緻に事業を回すことがなかったため、ストレッチな経験になりましたね。
一方で、私としてはターゲットユーザーのニーズやペインへの理解をいち早くキャッチアップすることが重要と考えました。元々キャンプに馴染みはありませんでしたが、着任後はキャンプグッズを買い漁り、YouTubeやSNSでキャンプ情報をインプットし、頻繁にキャンプに出掛けました。
今ではすっかりキャンパーで、ユーザー心理もよく分かるようになりました。
キャンプは趣味的なカテゴリであることから、特にユーザーニーズ理解が重要なカテゴリだとは思いますが、やはりユーザー理解は現地現物が基本だと考えています。
開発中の新商品を携えてキャンプに繰り出し、改良点や販売時の訴求アイデアを練った
同様に、メガベンチャーで事業を推進していた方にとっても、プロファーム出身の経営陣のもとハイレベルな経営とともに事業を推進出来る環境が魅力的かと思います。
あとはEC物販をやりたい方。副業に適したスモールビジネスとして多く取り上げられることから、EC物販を始めてみたいと思う方もいると思います。何もわからないところからのスタートとなると、ビジネススクールや情報商材などに頼るケースも多いと思うのですが、 forestであれば仕事から学べます。通常習得まで2年ほどかかる業務を3~5ヵ月で身に付けられたと思いますね。
CAMP GREEBでは濱浦さんに多大なるご協力をいただきましたが、今ではブランド運営に関する全領域でエキスパートを配置しており、 複数のブランド運営を通じて加速度的にナレッジが蓄積しています。そのため現在では入社後も効率的にブランド運営業務をキャッチアップできます。 また、組織としてまだ小規模なフェーズなので、私のような運営経験をまだまだ積めるでしょう。今のforestは入社するのに良いタイミングにあると思います。
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※ブランドマネージャーの業務については下記の社員インタビューもご覧ください
外資系戦略コンサルティング企業から「ECアグリケーター」に惹かれてforestへ。ブランドマネージャー・安藤が語る、実践的な経営スキルをスピーディに身に付けられるBM業務の魅力
forestとのM&Aは売主にとっても実りある経験になる
冒頭でもお話しましたが、自分自身がキャンパーになってアイテムを使うようになったことで、ユーザーにどこが刺さる商品なのかが理解できるようになりました。
実際に譲渡するまでは、生みの親が実子(ブランド)を育てるのが一番だと思っていました。
創業者が一番商品理解もありますしね。譲渡をしたところで、ブランドに込めた思いを譲渡先にどこまで伝えられるのだろうかという不安もありました。人生に例えると、3~5歳の我が子を別の親に託すような感覚だったかなと。
ただ、今は生んだブランドを成長させるのは必ずしも自分でなければならないわけではないと思っています。かわいい子には旅をさせよというように、良い会社と巡り合えれば生んだブランドをもっと成長させられる。これからもCAMP GREEBをより多くの方に知ってもらいたいと願っています。
いかがでしたでしょうか。
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